ゆるふわdiary

好きなこと(特に本)についてゆるっとふわっと語るブログです。

2020年読んで面白かった本⑥

⑤の続きです


21 俺様主人の理不尽な要求


俺様なイケメンご主人がフラれてばかりいるので、メイドヒロインが擬似デートをすることに。そこでお互いの魅力に改めて気付くわけですが、ヒーローがとにかく素敵。誠実であり、ヒロインをグイグイ攻めながらも彼女の心の傷を解してくれ、しかも子煩悩で将来は良きパパになることがうかがえる最高物件。幸せな気分で読了することができました。こういうお話がもっと読みたいです。
大人向け小説(TL)なのでご注意下さい。



22 廃墟の片隅で春の詩を歌え


王の器がありながらも、何もかも奪われ塔に閉じ込められていた王女アデールが、やがて国のために闘う強い女王となるまでの半生を描いた物語。こういう大河的な少女小説を時々読みたくなります。ヒロインを取り巻く人々が皆強烈な個性を持っていて、姉妹の間で鳴り響く不協和音がどうなるのかハラハラしましたし、夫であるグレンや姉のパートナーであるエタンとの関係がどう変わるのかわからず最後まで面白かったです。エタンと結ばれることになる結末が自然な流れで納得しつつも、アデールをずっと想っていたのに拗れてしまったグレンの、彼女とやり直す道が見えながらも遂げられなかった最期の想いがとても胸に残りました。電子版のみだったのがオレンジ文庫から紙書籍が出版され、より多くの人々に愛される本になっていくと思います。



23 見習い魔女と秘薬のレシピ


魔女の末裔でまだ半人前のヒロインが、王女をより女性らしくする秘薬を作るようにという女王からの依頼を受けることになり。王女は実は...という展開なのですが、国のために本当の自分を捨てる覚悟までしていたのに、ヒロインと出会ったことで揺れ動いてしまった王女の心情がとても切なかったです。そして頼りなかったヒロインが好きな人のために逞しく成長していくのがいい。このような良き正統派少女小説と出会えて嬉しかったです。



24 大阪マダム、後宮妃になる!


大阪のやり手たこ焼き女店長が、阪神優勝の夜道頓堀川に落とされようとしたカーネルサンダース人形をかばって落下、という転生の理由に心を持っていかれ読むのが止められなくなった本(笑)。パワフルなヒロインが後宮をかき乱し、闇を抱える皇帝の心まで解きほぐす展開が面白かったです。皇帝とのLOVEは無くともオカンのような大きな愛が感じられる作品。今度2巻が発売されるそうで、念願のタコを入手してたこ焼きが作れるのかどうか気になる(←そこ?笑)



25 今日からあなたの護衛です


秘密組織に育てられた手練れのヒロインと、ヒロインが護衛についた王太子の愛の物語。いわゆるシークレットベイビーもの。ヒロインと孤独だった王太子が絆を深めやがてそれがお互い恋心に変わっていく様子が丁寧に描かれていて良かったです。ヒロインは王太子の子を妊娠したことにより身を引き、王太子のもとを離れてしまうのですが、その事実を知らなかった王太子が再会後冷たい態度をとるのが読んでいて辛かったなあ...その後王太子が大後悔したのでスッキリしましたが。ヒロインに執着する暗殺者との戦闘シーンが迫力あり、ヒロインがマジで強くカッコ良かったです。
大人向け小説(TL)なのでご注意下さい。